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2016年8月22日月曜日

投資の軌跡2009 カレー屋「ココ壱番屋」を展開している 壱番屋

2009年投資銘柄の続きです。

ココ壱番屋を経営している(株)壱番屋に投資しました。

壱番屋は、愛知県から始まったカレー専門店のチェーン店で全国展開しています。外食のチェーン店は、たくさんありますが、カレー専門店は数少ない存在です。


最近、ハウス食品がTOBで出資比率を引き上げて子会社化しましたが、もともとハウス食品が20%程度出資していました。ですから、何かのときは、ハウス食品がついているという安心感はありました。

また、壱番屋の中国事業にもハウス食品が出資するなど、海外事業でも協力関係にありましたので、投資の判断に当たっては、ハウス食品の信用も大いに影響しています。

ココ壱番屋は、直営・フランチャイズの両方で運営しています。フランチャイズに関しては、通常のFC展開している外食のように経営者を募集するのではなくて、基本的に「のれん分け」という制度でフランチャイズを増やしています。

「のれん分け」は昔の商家の番頭さんに分店のような形で独立したお店を始める制度のことですね。

 ココ壱番屋でも社員が業務経験を積みながら社内のランク制度でランクを上がっていき必要なレベルとフランチャイズのお店を運営できるようになるわけです。

このような制度で商品のレベルの均一化を図りつつ、社員のモチベーションを上げているのです。



さて、指標面での評価ですが、自己資本比率は70%以上あり財務的に余裕ありです。PBRは、1.5倍程度で非常に割安というわけではありませんでした。

配当利回りが2%を超える程度で、一応投資してもいいかなというレベルでしょうか。

株主優待がありまして、ココ壱番屋で使える優待券が100株の保有で1500円分x2回/年ほどもらえます。ですから、配当+優待のりまわりで4.5%程度となります。

さらに、店舗数が一定数増加するごとに追加で優待券500円券が1枚(100株の場合)もらえるので、実際はもう少し利回りが良くなります。


 *なお、株式分割実施後のに株主優待改変が行われ、現在は追加の優待制度はなくなりました。


投資単位が20万以上となり、PBRが1倍を超えている点も考えてちょっと躊躇していたのですが、この頃は少しプチ株(カブドットコム証券で行っている単位未満株の取引)の積み立てをしてみていまして、壱番屋株はでもプチ株積み立てを利用して少額から投資をしてみました。(手数料的に割高なのは目をつぶることにしました。)

2009年5月から2010年9月にかけてプチ株で積み立てました。毎月一定の株数を買っていくという方法で最後に100株になるように端数を買い足して終わりにしました。

結局、平均取得単価は2240円くらいになりました。


投資後の経過です。

業績・株価とも順調にいきまして、配当も順調に増配を継続しています。

2011年には、50円/年だった配当は、2016年には105円/年まで増加しています。

また、2016年には株式分割が行われています。株価は、株式分割前で7000円を超えるまでに上昇しました。分割後の現在も少し株価は低下傾向ですが3300円~3500円程度で推移しています。

株主優待も変更があり、200株の保有(分割後の株数)で2000円x2回/年の優待券もらえます。上記のように追加優待はなくなりましたが、全体としてはもらえる優待券は増えたと思います。

さらにハウス食品が出資比率の引き上げを実施して子会社化されています。継続保有する上でハウス食品の子会社ということは安心度が増して歓迎です。

現在までの配当累積受取額は、40000円以上となりました。株式の含み益は400000円以上あり、いつ売却益を手にしてもいいのですが、業績は順調で増配もされているのでしばらくは継続保有の予定です。


この時期は日本の株式相場全体が低迷していた時期だったので、その頃に思い切って行った投資が花開いていい結果を生んでいるようです。