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2016年6月18日土曜日

前澤化成工業:財務堅実・お米の優待も魅力的

今回も2008年投資銘柄の続きで、紹介するのは、前澤化成工業です。

前澤化成工業は、塩化ビニル製の上下水道に関連した製品(継ぎ手など)を中心に製造している会社です。また、産業用の排水処理の設備関連も展開中です。


まずは、いつもの自己資本比率+PBRでスクリーニングしてピックアップしました。
自己資本比率は80%以上あり、財務は堅実です。さらにPBRは、0.5程度と割安になっていました。

次に配当利回りと株主優待をチェックです。
配当は年25円程度の安定配当で、配当利回りが2.5%程度でした。株主優待として、新潟県産コシヒカリが3㎏(100株の場合)ということで銘柄チェックは、ほぼ合格です。

あとは、配当性向は高すぎず、安定配当は継続できそうです。業績的にも安定している感じでした。

これで投資開始決定です。

相場全体の下げにしたがって、前澤化成工業の株価も徐々に低下してきましたので、まずは100株購入です。

2008年4月 1200円 100株 購入

その後もさらに株価は下がったので、これは自信をもって追加投資しました。

2008年10月 850円 100株 購入

これで平均取得価格は、1035円程度になりました。

さらに株価は低迷します。2011年には600円を切るレベルへ低下しました。ここでも追加投資すればよかったのですが、追加せずそのまま継続保有していました。

この時期は、多くの銘柄で株価がちょうど底値になっていた時期でした。なので他にもいろいろと投資したい銘柄が多くあり、前澤化成の追加は見送りとなりました。

それから、前澤化成の業績です。安定している業種だと思っていたのですが、住宅向けの製品が多く、結果として住宅の着工件数にかなり影響を受けているということがわかりました。この辺は事前の調査不足だと言われればその通りで反省すべき点でした。

住宅の着工件数は、大体のところ日本全体の景気と連動しており、結局、この会社の業績は景気にかなり左右されていたというわけでした。

前澤化成の株価は、2015年には1300円台になりますが、その年の後半から低下しはじめます。

現在は1000円前後に落ち着いてきています。含み益がちょうどほぼなくなった状態かちょっとマイナスのあたりです。
ただし、その間に予定通りの安定配当と株主優待のお米をいただいていましたので、想定通りといえば想定通りという感じです。

投資開始時点での評価からの変化としては、業績の安定感に疑問符が付いた程度であり、他は問題ないのでこのまま継続保有の方針でいきます。

それでは、また。